鎌倉・妙法寺(苔寺)について
妙法寺は、日蓮が鎌倉で最初に草庵を結んだと伝わる古刹で、日叡上人が再建したお寺です。
鎌倉時代、日蓮が布教のために建てた草庵が僧や武士によって焼き打ちされ(松葉ヶ谷法難)、その跡地に建てた法華堂が本圀寺となりました。
本圀寺が室町時代に京都へ移転した後、1357年(延文2)に日叡が寺を再興し、妙法寺となりました。
境内には、美しい苔の石段と朱塗りの仁王門があり、双方のコントラストの美しさから「苔寺」とも称されます。
法雄会では、日蓮を助けた白猿に生姜を捧げたいわれにちなみ「厄除け生姜」の供養が行われます。
その他、日叡上人が植えたソテツや日叡上人とその母の墓、山頂にある護良親王の墓なども見所です。
また、山頂付近からは市街地と海(相模湾)・富士山を一望することができ、心洗われる眺めであると人気です。
妙法寺の施設
苔の石段と朱塗の仁王門を観光目的にご来示される方が多いですが、他にも魅力的な施設が多数ございます。
こちらでは、その一部をご紹介いたします。
苔階段(苔石段)
美しき苔石段に春惜しむ。立子
4月から6月が新緑で美しく見頃ですが、苔の保護のために立ち入りは禁止です。
総門
室町時代の建立で、鎌倉市指定文化財です。
大覚殿
釈尊、妙法稲荷大明神、加藤清正公像を安置。加藤清正公像は細川家の寄進で、かつて熊本城天守閣に祀られていた。
仁王門
朱塗りの仁王門で、将軍家家斉公を迎えるために建てられました。
法華堂
文化年間に水戸家によって建立され、本尊は日叡上人作の厄除祖師「一塔良尊四師」。法華堂へと続く階段が「苔石段」です。
本堂
細川家の寄進による
松葉ヶ谷御松庵跡
日蓮聖人が20年に渡って住んだと言われる御霊跡。
鐘楼
緑に覆われた美しい鐘楼。
化生窟(けしょうのいわや)
日蓮が妖怪を退治したとされるやぐらです。
大塔宮護良親王(もりよししんのう)の御墓(宝篋印塔)
日叡の父である護良親王は大塔宮と呼ばれた後醍醐天皇の皇子であり、建武政権を成立させるなどの功績から征夷大将軍に任じられましたが、後に「足利尊氏」と対立。鎌倉宮に幽閉され非業の死を遂げる悲劇の皇子です。
その他の見どころ
- 「松葉谷御小菴霊跡」石碑
- 汾陽昌子句碑
- 星野立子句碑
- 扇塚
花の情報
- [春]ジンチョウゲ・サクラ・シャガ・アジサイ
- [夏]キキョウ・フヨウ
- [冬]スイセン
境内三脚・一脚等の使用禁止とさせていただきます。
営業期間/拝観時間
拝観時間 | 不定期 9:30~16:30 12月2週~3月中旬、7月2週~9月中旬までは土・日・祝のみの拝観 |
料金 | 大人:300円(中学生以上) 小学生:200円 |
お問い合わせ | 0467-22-5813 |